「モズク」は古くから全国各地で食用にされてきた海藻の仲間であり、沖縄地方では昔よりモズクを三杯酢で食されていた為、酢のり=「スヌイ」とも呼ばれております。このモズク類は多くの種類があり、その中で主に食用とされているのは6種類で国内で産業的規模の養殖は沖縄だけが成功した地域です。
養殖されている種類としては「オキナワモズク」(通称:フトモズク)と「モズク」(通称:イトモズク又はホソモズク)の2種類があります。
その中のほとんどが「オキナワモズク」で形態は粘着に富み、太さ1.5~3.5mmの褐色から黒褐色の枝が不規則に分岐した琉球列島特産種で全国一の生産量を誇っております。
選抜種をフラスコ内にて培養する
これまで採種されたモズク種の中から育苗する種を選抜し、寒天培養を行いモズク種を増やす。種の状態を観察しながら滅菌海水をこまめに入れ替え、育苗する。
網板に種を付ける
ある程度モズクが伸びたら(5cm程度)採苗シートをタンクに投入して網に種付けをする。
海に網を張る(苗床)
種付けした網5枚~10枚を1セットにして苗床と呼ばれる場所に網を設置する。
苗床から本張りへ移行する
苗床で約1センチから2センチ程度まで芽出しした後に1枚づつ本張りする。
大きくなったモズクを収穫する
冬の間育成したモズクはポンプで吸い取って収穫し、船上ではポンプで吸い上げたモズクの選別作業が行われます。収穫されたモズクはその日のうちに漁協に運ばれ、漁協内モズク加工場にてさらに異物の除去等を行い、出荷されます。